前回ご紹介したダディンジュ祭りですが、
その日の午前中は旅行のお客さんと一緒に
近所の僧院に足を運んでいました。
僧院に食事を寄付するためです。
そのときの様子を少しだけ紹介します。
仏教に興味を持つお客さんからダディンジュという
ミャンマー仏教において重要な日にお寺に喜捨をしたい、
という大変珍しいご要望をいただいたのが始まりでした。
私が知るいくつかの僧院の中から近所にあるこちらの
僧院に決まりました。
ラカイン族の人たちの僧院でした。
今年は寄付が集中するダディンジュの日にも関わらず
寄付が無かったそうで、お坊さんたちからはとても
感謝されました。
わざわざ食事の際に感謝の祈りを唱えていただいたのは
初めての経験で、なんだか感動してしまいました。
今年80代で亡くなった僧院で一番偉いお坊さんは贅沢を嫌う
清貧な考えの強いお坊さんだったそうで、まわりの僧院が
立派なコンクリートの僧院に変わっていく中、昔からの建物を
使い続けてきたおかげで古い建築物が残されてきました。
この木造の建物は70年以上前に建てられたそうです。
ここだけなんだかタイムスリップしたような感じでした。
僧院内の建物の一部は遠いラカイン州からやってきた人たちの宿舎や
住居が無くて困っている同郷の人たちが使っているそうです。
ヤンゴンでは民族や地域ごとに僧院が分かれていることがよくありますね。
それで同郷の人が上京した際の拠り所となったりしています。
木造建築の風情がなかなか良かったので、近所だし
また今度写真撮らせてもらいに来ようかなと思いました。
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